着物を美しく保つためには、正しい畳み方が重要です。
特に振袖や二尺袖の着物は、豪華な刺繍や加工が施されていることが多く、適切な畳み方を知っておくことで長持ちさせることができます。
この記事では、初心者でも簡単にできる振袖や二尺袖の着物の畳み方を詳しく解説します。
振袖は袖が長く、華やかな装飾が多いことから慎重に扱う必要があります。
以下は、振袖の基本的な畳み方の手順です。
1. **準備**
振袖を畳む前に、風通しの良い場所で2~3時間ほど干して湿気を取ります。
刺繍や金彩加工がある場合は、和紙を用意し、これらの部分が他の生地と直接接触しないようにします。
2. **場所を選ぶ**
広い平らな場所を選び、着物を清潔な布や衣装敷の上に広げます。振袖の衿を左側に置き、全体を確認します。
3. **身頃の重ね合わせ**
振袖を開いた状態で、身頃部分を重ねます。このとき、衿がきれいに揃うように注意します。
4. **衽(おくみ)の折り返し**
衽を手前に折り返し、衿と重ねます。これにより、振袖の前部分が整います。
5. **袖の処理**
左の袖を手前に折り返し、身頃に重ねます。このとき、袖のラインがきれいに揃うように注意します。
6. **たたむ**
身頃と袖をさらに折り畳み、コンパクトにします。最後に、全体を軽く押さえて形を整えます。
7. **収納**
たとう紙に包んで収納します。たとう紙は、振袖を湿気やホコリから守り、長期間美しい状態を保つために重要です。
二尺袖は、振袖よりも袖が短く、主に卒業袴などで使われます。
畳む手順は以下の通りです。
1. **準備**
二尺袖も振袖同様、風通しを行い湿気を取ります。
2. **広げる**
広い場所に二尺袖を広げ、袖と衿を揃えます。
3. **袖の折り返し**
両袖を手前に折り返し、身頃に重ねます。袖が短い分、振袖よりも扱いやすいです。
4. **身頃の重ね合わせ**
身頃を左右に重ね、全体を整えます。
5. **たたむ**
身頃と袖をさらに折ってコンパクトにまとめます。
6. **収納**
たとう紙に包んで、湿気の少ない場所に保管します。
– **湿気と汚れ防止**
着物は湿気や汚れに敏感です。風通しをしっかり行い、たとう紙で包むことで、これらから保護します。
– **和紙の使用**
刺繍や金彩加工部分には和紙を挟むことで、他の生地と直接接触せず、摩擦や移染を防ぎます。
– **定期的な確認**
長期間保管する場合でも、定期的に状態を確認し、風通しを行うことで、着物の劣化を防ぎます。
– **動画や画像で確認**
文字だけでは理解が難しい場合、動画や画像を参考にしながら確認すると、さらにわかりやすくなります。
振袖や二尺袖の着物は、しっかりとした手入れをすることで、その美しさを長く保つことができます。
初心者でも簡単にできる畳み方をマスターすれば、大切な着物を次回の着用時にも美しく保つことが可能です。
この記事を参考に、ぜひ正しい畳み方を実践してみてください。